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特集 医療計画と二次医療圏の今後
医療計画および医療圏のあり方についての考察
著者: 尾形裕也12
所属機関: 1九州大学大学院医学研究院医療経営・管理学講座 2医療計画の見直し等に関する検討会
ページ範囲:P.822 - P.826
文献購入ページに移動こうした状況を踏まえ,本稿においては,はじめに医療計画制度の沿革とその位置づけについて整理する.次に,医療計画の元々の目的であった病床規制のあり方について検討する.医療提供体制に係る量的規制は,医療費適正化を目指す先進各国にある程度共通の政策であったが,近年それが変わりつつあること,またわが国においてもその見直しの論点が2003年のワーキンググループ報告において整理されていること等について説明する.さらに,近年における医療計画の見直しの中で強調されてきた,いわゆる「地域完結型医療」の基本的な考え方について,医療圏の実態等を踏まえつつ検討する.そして最後に,医療提供体制に関する将来像を踏まえ,今後の医療計画のあり方をめぐる諸論点について検討する.
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