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文献詳細

雑誌文献

病院70巻11号

2011年11月発行

連載 臨床倫理コンサルテーション・7

臨床倫理コンサルテーションの方法(3)―分析・検討②

著者: 瀧本禎之12

所属機関: 1東京大学医学部附属病院 患者相談・臨床倫理センター 2東京大学医学部附属病院 心療内科

ページ範囲:P.874 - P.876

文献概要

 前回紹介したJosnenらの四分割表は,ケースアプローチによる分析・検討を行う際に簡潔で使用しやすい特徴がある.しかし,項目が簡潔すぎるために,1つの項目(欄)にたくさんの情報が入り過ぎて,分析から検討に移る際に見づらかったり,必要な情報が漏れてしまったりする欠点も存在する.分析・検討に慣れた者にとって,自由度が高いことは価値があるが,手続き的正義の観点から漏れなく情報を集め分析・検討することを重視するなら,必ず検討が必要な項目を独立させることで,漏れを生じにくくするほうが実践的である.そこで筆者らは,倫理的検討を行う場合に,必須となるいくつかの項目を独立させ,一連のケース・コンサルテーションの流れに沿うような形でオリジナルのシートを作成した(表).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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