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特集 何を目指すチーム医療
―【トピック】―特定看護師(仮称)の養成教育とその活動
著者: 草間朋子1 小野美喜2 福田広美1
所属機関: 1大分県立看護科学大学 2大分県立看護科学大学 成人・老年看護学研究室
ページ範囲:P.947 - P.951
文献購入ページに移動2010年3月に,厚生労働省「チーム医療の推進に関する検討会」(座長:永井良三 東京大学教授)から,医師の包括的指示の下で,特定の医行為を実施することができる「特定看護師(仮称)」(以下,特定看護師)が提案された.5月には「チーム医療推進会議」が設けられ,その下に設置された「チーム医療推進のための看護業務ワーキンググループ」において,特定看護師の制度化に向けての検討が急速に進められている.その中で,①特定看護師の要件,②特定の医行為の範囲,③特定看護師の養成課程の認定要件などを検討するための事業として,2010年度から,「特定看護師(仮称)養成試行事業」(以下,養成試行事業),2011年度から「特定看護師(仮称)業務試行事業」(以下,業務試行事業)の2つの事業が実施されている.
養成試行事業は,特定看護師の養成教育を行っている機関(看護系大学院等)が厚生労働省に申請し指定を受ける事業で,業務試行事業は,養成課程を修了した学生が就職した医療施設が申請し,指定を受ける事業である.
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