文献詳細
特集 どう発展させる 病院総合医
文献概要
わが国の病院総合医について,その現状と展望を語るには,まず,その定義を明確にしておく必要がある.
もとより,用語の曖昧さや概念の混乱は,曖昧さや混乱に満ちた現実を反映しているので,語義を厳密にしたからといって何かが直ちに解決するというほど物事は単純ではないが,筆者の考えでは,“病院総合医”についての議論が一向に深まらない最大の原因は,議論の前提となる用語について最小限の定義づけさえ未だに不明確なままであるところに存在する.特に,地域コミュニティに密着した中小病院に勤務する“内科系”の医師が果たしてきた役割と今後のあり方については,未だに共通の認識基盤が形成されているとは言い難く,論点はすれ違いがちである.
もとより,用語の曖昧さや概念の混乱は,曖昧さや混乱に満ちた現実を反映しているので,語義を厳密にしたからといって何かが直ちに解決するというほど物事は単純ではないが,筆者の考えでは,“病院総合医”についての議論が一向に深まらない最大の原因は,議論の前提となる用語について最小限の定義づけさえ未だに不明確なままであるところに存在する.特に,地域コミュニティに密着した中小病院に勤務する“内科系”の医師が果たしてきた役割と今後のあり方については,未だに共通の認識基盤が形成されているとは言い難く,論点はすれ違いがちである.
参考文献
1)小泉俊三(文責): 【資料】 病院総合医後期研修プログラム(2009.10.25案).JIM 20(9):682-685,2010
2)小泉俊三:「病院総合医」の現状とその近未来像―日本型ホスピタリストは医療再生のカギとなるか.JIM 20(9)678-681, 2010
掲載誌情報