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連載 病院管理フォーラム ■院内感染対策―医療監視の立場から・2
インフルエンザの院内感染
著者: 桜山豊夫1
所属機関: 1東京都福祉保健局
ページ範囲:P.144 - P.145
文献購入ページに移動2008/2009の流行シーズンのことです.東京都の多摩地域にあるS病院で,入院患者を中心とした大規模なインフルエンザによる院内感染が発生しました.結果として100人を超える患者が発生し,3人の方が亡くなりました.亡くなられたのはお年寄りで,100歳,85歳,77歳の女性でした.いずれも持病を持っておられた方です.
このシーズンの感染症サーベイランスの報告をみてみますと,東京では2008年の12月上旬からインフルエンザの流行が始まりましたが,年末年始の休みに入って流行は一段落し,休み明けの2009年1月はじめから流行が拡大し,1月下旬から2月上旬にかけて流行がピークに達しています.
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