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書評 診療情報の意義と役割を明らかにした大著―日本診療情報管理学会 編『診療情報学』 フリーアクセス
著者: 高久史麿1
所属機関: 1自治医科大学
ページ範囲:P.147 - P.147
文献購入ページに移動現在のように,医療のすべての分野で高度化が進み,各種の医療専門職が患者を中心に医療を展開するチーム医療の場にあって,安全で質の高い医療を遂行するためには,正確な診療情報を速やかに医療従事者間で共有することが絶対的な条件となっている.しかし現実には,診療情報の収集,管理保管,その活用については多くの解決すべき問題点があり,統一した方式や知識が未成熟の状態にあるため,診療に関するデータは数多くあるが,本当に伝えるべき情報が少ない,いわゆるData-Rich-Information-Poor Syndrome(DRIP Syndrome)の状態にあると言わざるを得ないのが現状である.
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