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文献詳細

雑誌文献

病院70巻3号

2011年03月発行

文献概要

特集 自治体病院の存在意義

自治体病院の存在意義はどこにあるのか

著者: 伊関友伸1

所属機関: 1城西大学経営学部マネジメント総合学科

ページ範囲:P.174 - P.179

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■自治体病院の存在意義を可視化する

 世界的に見れば,病院の経営形態は,全て公立病院が占める国(イギリスなど)から,公立病院と私的病院の混合する国(フランスなど),私的病院が多く占める国(アメリカなど)など,国によって様々である.わが国の病院は,国公立病院のほか,赤十字や済生会などの公的病院,民間医療法人が混在し,私的病院の割合の多い国である.どのような経営形態であっても,そこで行われる医療自体には変わりはない.「税金が投入され,非効率な自治体病院は,効率性の観点から民間医療法人に運営を委ねるべき」という考えも成り立つ.自治体病院の存在意義はどこにあるのか,考えてみたい.

 図1は,自治体病院の存在意義を「存在意義あり・存在意義なし」「目に見える(数値化可能)・目に見えない(数値化難しい)」の2つの軸で分析をしたものである.あえて,今回は「存在意義なし」を「存在意義あり」の上に置いている.

参考文献

1)伊関友伸:地域医療 再生への処方箋,ぎょうせい,2009
2)厚生労働省:2009年医療施設動態調査
3)(社)自治体病院協議会調べ(データは,全国自治体病院開設者協議会ホームページ:調査資料 自治体病院の役割 http://www.jmha.or.jp/conf/activity/activity15.html URL最終確認 2011年1月18日)
4)国立社会保障人口問題研究所:日本の将来推計人口(2006年12月推計)
5)伊関友伸:まちに病院を! 住民が地域医療をつくる,岩波ブックレット,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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