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特集 自治体病院の存在意義
自治体病院の存在意義はどこにあるのか
著者: 伊関友伸1
所属機関: 1城西大学経営学部マネジメント総合学科
ページ範囲:P.174 - P.179
文献購入ページに移動世界的に見れば,病院の経営形態は,全て公立病院が占める国(イギリスなど)から,公立病院と私的病院の混合する国(フランスなど),私的病院が多く占める国(アメリカなど)など,国によって様々である.わが国の病院は,国公立病院のほか,赤十字や済生会などの公的病院,民間医療法人が混在し,私的病院の割合の多い国である.どのような経営形態であっても,そこで行われる医療自体には変わりはない.「税金が投入され,非効率な自治体病院は,効率性の観点から民間医療法人に運営を委ねるべき」という考えも成り立つ.自治体病院の存在意義はどこにあるのか,考えてみたい.
図1は,自治体病院の存在意義を「存在意義あり・存在意義なし」「目に見える(数値化可能)・目に見えない(数値化難しい)」の2つの軸で分析をしたものである.あえて,今回は「存在意義なし」を「存在意義あり」の上に置いている.
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