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特集 自治体病院の存在意義 【事例 奮闘する自治体病院】
へき地・離島医療を支える―総合医による複数制と総合看護
著者: 白石吉彦1
所属機関: 1隠岐広域連合立隠岐島前病院
ページ範囲:P.190 - P.193
文献購入ページに移動隠岐諸島は島前(約6500人)と島後(約1万6000人)より成り,島根半島から約50~70km離れた日本海に浮かぶ.本土の境港または七類港からフェリーで約3時間,高速船(冬季を除く)で1時間の距離で,島前と島後はフェリーで約1時間,最短距離で約10km離れている.
島前は西ノ島(西ノ島町3200人),中ノ島(海士町2400人),知夫里島(知夫村650人)の3島に分かれている.島前の3町村には開業医がなく,それぞれ町村立の国保診療所を持ち,島前の中核的医療施設として44床の隠岐島前病院(以下当院,一般病床20床,療養型24床)がある.現在5人の常勤総合医が当院,同じ西ノ島にある浦郷診療所,内航船で15分の隣島の知夫診療所の3つの医療施設で勤務する.当院では常勤総合医に加え,眼科,耳鼻科,精神科を週に1回,産婦人科,整形外科を月に2回,非常勤医師を招聘している.
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