文献詳細
特集 採用看護師の教育・研修
文献概要
筆者は大学院(看護管理学専攻)修了後,教育の現場に8年間身を置いたが,思うところがあり,2009年4月に臨床へ復帰した.そもそも,臨床を離れたいと思っていたわけではなく,大学院生活の2年間も,夜勤をしながら睡眠時間を削って通っていた.教育現場にいた時も,臨床から声をかけられた仕事はなるべく引き受けていた.臨床での課題について,現場にいる人と話し合える良い機会であったからである.
2006年の診療報酬改定で,看護は「7対1看護体制」という念願の手厚い人員配置を獲得した.しかしその結果,どの病院に行っても「看護師がいない.都市部の大病院に異動していきました」「年休を削って何とかやっています」という管理者の悲鳴を聞くことになった.一方,売り手市場となった看護学生は,就職活動をほとんどしなくても就職先が決まるようになったが,1年もせずに辞めて帰ってくる学生が年々増えていることを,教育の現場にいても実感するようになってきた.
2006年の診療報酬改定で,看護は「7対1看護体制」という念願の手厚い人員配置を獲得した.しかしその結果,どの病院に行っても「看護師がいない.都市部の大病院に異動していきました」「年休を削って何とかやっています」という管理者の悲鳴を聞くことになった.一方,売り手市場となった看護学生は,就職活動をほとんどしなくても就職先が決まるようになったが,1年もせずに辞めて帰ってくる学生が年々増えていることを,教育の現場にいても実感するようになってきた.
参考文献
1)勝原裕美子,他:新人看護師のリアリティ・ショックの実態と類型化の試み―看護学生から看護師への移行プロセスにおける二時点調査から.日本看護管理学会誌 9(1): 30-37,2005
2)パトリシア・ベナー(著),井部俊子,他(訳):ベナー看護論―達人ナースの卓越性とパワー,医学書院,1992,p18
1)広瀬佐和子:中堅ナースが働き続けられるための環境―「潜在ならびに定年退職看護職員の就業に関する意向調査」より.看護 59(6):38-41,2007
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