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特集 病院は経済成長に寄与するか
社会保障と経済成長
著者: 神野直彦12
所属機関: 1東京大学 2総務省 地方財政審議会
ページ範囲:P.334 - P.337
文献購入ページに移動■社会保障と経済成長の親和と対立
社会保障と経済成長とが対立するという思想は,1980年代から新自由主義という経済政策思想が,世界史の表舞台に君臨し始めてから,登場したといってよい.それまでは社会保障と経済成長との関係は,親和すると考えられていたのである.
そもそも社会保障(social security)という用語は,1935年のアメリカの社会保障法によって初めて公式に使用されたといわれている.社会保障とは社会的扶助や社会保険を基軸として,国民生活を政府が保障する制度である.
社会保障と経済成長とが対立するという思想は,1980年代から新自由主義という経済政策思想が,世界史の表舞台に君臨し始めてから,登場したといってよい.それまでは社会保障と経済成長との関係は,親和すると考えられていたのである.
そもそも社会保障(social security)という用語は,1935年のアメリカの社会保障法によって初めて公式に使用されたといわれている.社会保障とは社会的扶助や社会保険を基軸として,国民生活を政府が保障する制度である.
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