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震災後の気仙沼で
著者: 船元康子
所属機関:
ページ範囲:P.481 - P.484
文献購入ページに移動本田医師の訪問診療では,地元の「南三陸訪問看護ステーション」の松岡直子看護師が車を運転し,4件の訪問診療に同行した.ほとんどが寝たきりの高齢者であり,介護する人も高齢者であった.断水,停電となり,電動ベッドが半座位のままで使えなくなったり,エアマットが使えないために震災後に褥創ができたり,創が悪化した患者がほとんどだった.地震の揺れやテレビで見た自分の町の被災映像による精神的ショックも大きいようで,以前は松岡看護師に毎回,笑顔で挨拶をしていたという患者が,何も言葉を発さなくなってしまっていた.
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