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文献詳細

雑誌文献

病院70巻8号

2011年08月発行

文献概要

特集 人口減少の衝撃 社会・病院はどう備えるか

現代山村の現状と医療・病院

著者: 大野晃123

所属機関: 1長野大学環境ツーリズム学部 2札幌学院大学 3高知大学

ページ範囲:P.609 - P.612

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■はじめに

地域間格差と現代山村

 人口,戸数の激減と高齢化の進行で限界集落が増加しているわが国の農山漁村(離島を含む)は,いま崩壊の危機にある.これは農工間格差にみる産業構造内部の歪みが地域社会に投影され,大都市と農山漁村との間における地域間格差の拡大により結果されたものである.この格差は,賃金の格差をはじめ医療・福祉,教育・文化等,人間のトータルな社会生活に及び,その格差は年々拡大している.

 本稿では,現代山村の「人口減少」がいかなる状況にあり,その実態が「医療・病院」にどのような問題を投げかけているのかを考察する.

参考文献

1)大野晃:山村環境社会学序説―現代山村の限界集落化と流域共同管理,農山漁村文化協会,2005
2)大野晃:限界集落と地域再生,信濃毎日新聞社等12地方紙共同企画出版,2008
3)大野晃:山・川・海の環境社会学―地域環境にみる〈人間と自然〉,文理閣,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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