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特集 地域医療を支える住民の活動 【実践報告】
住民・行政・医療の“かけはし”・“なかま”づくり―福井県高浜町
著者: 井階友貴12
所属機関: 1福井大学医学部地域プライマリケア講座 2高浜町和田診療所
ページ範囲:P.680 - P.683
文献購入ページに移動世界一の長寿国・日本において,いわゆる「医療崩壊」という言葉に集約される地域医療の問題が取り沙汰されるようになって久しい.その原因やきっかけとして,世界的に見た日本の医師の物理的な不足,年々増加する医師の業務とそれによる医師の疲弊・立ち去り,女性医師の増加,2004年度からの新しい医師臨床研修制度などが指摘されているが1),まだその解決までの道のりは遠いように感じている.
地域医療とは,「そこで生活する地域住民のための生活支援活動」であり,地域医療の主人公は「地域住民」である2).つまり,これらの問題に対しては,医療者だけが,行政だけが奮闘するのではなく,地域の主人公である住民が率先して活動することが不可欠であり,実際に全国各地で住民の運動が地域の医療を救った事例が多く報告されるようになった3).
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