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文献詳細

雑誌文献

病院71巻11号

2012年11月発行

文献概要

特集 検証“同時改定”診療・介護報酬

中小病院への影響

著者: 猪口雄二12

所属機関: 1社団法人全日本病院協会 2医療法人財団寿康会

ページ範囲:P.888 - P.892

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 平成24年度改定は,6年に1回の診療報酬,介護報酬同時改定である.前回の同時改定は平成18年度改定であったが,この改定は実に衝撃的であった.中医協改革が断行され,病院代表が中医協委員となった.そして,過去最大のマイナス改定であり,看護基準に夜勤平均72時間規定が導入された.さらに,医療療養病床に対して医療区分・ADL区分が導入され,介護療養病床の廃止が決まった改定である.この改定は,最悪の看護師争奪合戦を巻き起こし,結果としては,看護師紹介・斡旋業者を大きく育ててしまった.しかし,本来は本年3月末であった介護療養病床の廃止は,あと6年先延ばしになっている.

 前回,平成22年度改定は,政権交代後の初改定であり,10年ぶりのプラス改定であった.内容としては,基幹病院の救急医療,難易度の高い手術等,大病院重視の改定であった.この改定により,大学病院をはじめとする,大規模病院の経営は驚くほど改善したようである.

参考文献

1)厚生労働省:医療・介護に係る長期推計(主にサービス提供体制改革に係る改革について),社会保障改革に関する集中検討会議(第10回)参考資料1-2,平成23年6月2日 http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/syakaihosyou/syutyukento/dai10/siryou1-2.pdf

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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