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DPC/PDPSにおけるⅢ群病院の分類方法に関する検討―パフォーマンスに基づく病院評価の必要性
著者: 美原盤1 内田智久2 小林真里子3
所属機関: 1公益財団法人脳血管研究所附属美原記念病院 2公益財団法人脳血管研究所附属美原記念病院 医事課 3公益財団法人脳血管研究所附属美原記念病院 診療情報管理室
ページ範囲:P.910 - P.913
文献購入ページに移動各群の病院数は,I群80施設,Ⅱ群90施設,Ⅲ群1355施設であり,Ⅲ群病院が突出して多い.これに対し,同一群内の各医療機関の多様性については,機能評価係数Ⅰ(構造的因子への評価),Ⅱ(診療実績や医療の質的向上等を評価)で評価するとされている.しかし,例えば当院の医療機関別係数の内訳では,基礎係数(基本的な診療機能に対する評価)が72.5%を占め,機能評価係数Ⅰと機能評価係数Ⅱおよび暫定調整係数の合算値は,当院の機能評価係数Ⅱが全DPC/PDPS対象病院中最も高いにもかかわらず,30%にも満たない.出来高請求分を含む保険請求総額における割合では,わずか16%にしかならず,基礎係数との差は歴然である(図1).
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