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文献詳細

雑誌文献

病院71巻11号

2012年11月発行

文献概要

連載 リレーエッセイ 医療の現場から

エコーで褥瘡を診る

著者: 水原章浩1

所属機関: 1医療法人 三和会 東鷲宮病院

ページ範囲:P.935 - P.935

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 近年,高齢化の進行により寝たきり患者が増加し,それとともに褥瘡患者の割合も急増する状況にあります.褥瘡は圧迫の力によって生じますが,皮膚が圧迫されるとその部位がまず発赤します.損傷があっても真皮内にとどまっているのが「1度」と呼ばれる軽度の褥瘡で,圧迫を解除すれば短時間に改善します.しかし圧迫が続くと不可逆的な虚血性変化から損傷に陥り,潰瘍となります.これがいわゆる褥瘡です.

 最近,表面上は傷がなく,軽症に見えるものの,実は深部の皮下組織に損傷が及んでいて,1週間ほど経過すると深い潰瘍が生じる病態が認識されるようになってきました.これがDTI(Deep Tissue Injury,深部組織損傷)という概念で,褥瘡が発症する前段階と考えられます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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