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備えが病院を生かす 国立病院機構 水戸医療センター
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ページ範囲:P.937 - P.940
文献購入ページに移動 2011年3月11日,水戸医療センターの園部眞院長は入院患者の安全と院内の損害状況を確認し,診療の継続を決断した.病室内で作り付けの棚が倒れるなどして患者3人がケガを負ったが,幸いにもかすり傷程度.院内はあちこちで壁にひびが入ったり,医療機器が倒れたりしたものの,診療機能に大きな影響はなかった.そのため,震災当日に近隣の水戸協同病院から54人,また15~16日にかけて,福島県のいわき病院から60人の患者を受け入れている.
しかし,東日本大震災では水戸地区は丸一日停電し,水道に至っては復旧に2週間を要した.いわき病院が患者の搬送を依頼したのもライフラインの途絶が主な理由だったが,水戸医療センターはなぜ受け入れが可能だったのだろうか.2004年の新病院開設から同院が進めてきたライフライン確保への取り組みと,それらが実際に果たした役割を紹介する.
しかし,東日本大震災では水戸地区は丸一日停電し,水道に至っては復旧に2週間を要した.いわき病院が患者の搬送を依頼したのもライフラインの途絶が主な理由だったが,水戸医療センターはなぜ受け入れが可能だったのだろうか.2004年の新病院開設から同院が進めてきたライフライン確保への取り組みと,それらが実際に果たした役割を紹介する.
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