文献詳細
特集 病院のBCP
文献概要
現代のわが国の医療がITシステムに依存する割合は年々増加している.これはレセプトの電算化率は医科で96%,薬科でほぼ100%に達していることからも容易に想像される.歯科のレセプト電算化率はやや低いが,これも年々向上しており,今やコンピュータシステムの停止が診療に与える影響はかなり大きいと言わざるを得ない.
筆者は1990年代に,医事システムしかなかったある大学病院において,オーダーエントリーシステムの導入を担当した.導入時には,システムは止まるものであり,いつでもコンピュータなしの運用に切り替えられるように準備していたが,1年も無事に動くと,いつのまにか非常時用の伝票は多くの部署で戸棚の奥深くにしまいこまれ,仮に見つけ出したとしても,どのように運用するのか,多くの職員がわからなくなっていた.
筆者は1990年代に,医事システムしかなかったある大学病院において,オーダーエントリーシステムの導入を担当した.導入時には,システムは止まるものであり,いつでもコンピュータなしの運用に切り替えられるように準備していたが,1年も無事に動くと,いつのまにか非常時用の伝票は多くの部署で戸棚の奥深くにしまいこまれ,仮に見つけ出したとしても,どのように運用するのか,多くの職員がわからなくなっていた.
参考文献
1)厚生労働省:医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第4.1版(平成22年2月),2010 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/02/s0202-4.html
2)松村一,他:震災後,今一度BCP(事業継続計画)を考える.医療情報学別冊 第31回医療情報学連合大会論文集:87-88,2011
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