病院71巻3号

2012年03月発行

連載 病院経営フォーラム ■病院原価計算手法の再考─手法論から活用論へ・③【最終回】

原価情報の活用

著者： 渡辺明良¹

所属機関： ¹財団法人聖路加国際病院 事業管理部 財務経理課

ページ範囲：P.217 - P.221

　前回，多様化する原価計算手法について，それらに対応するための基本的な考え方を整理した．これらにより導き出される原価データは単なるデータではなく，原価情報として活用する必要がある．

　そこで，原価計算を経営管理ツールとして活用するために，原価情報の取り扱いについて，いくつかの事例を交えて検討する．

参考文献

1）企業会計基準委員会ホームページ：https://www.asb.or.jp/asb/asb_j/documents/docs/ed21-segments/

2）同上：https://www.asb.or.jp/asb/asb_j/documents/docs/ed21-segments/ed21-segments.pdf

3）岡本清：原価計算，国元書房，2000 ，p484

4）協和醗酵工業（株）：人事屋が書いた経理の本─MGから生まれた戦略会計マニュアル，ソーテック社，1978，pp48-57

5）ロバート・S・キャプラン，デビッド・P・ノートン（著），櫻井通晴，伊藤和憲（監訳）：バランスト・スコアカードによる戦略実行のプレミアム，第1版，東洋経済新報社，2009，pp10-11

6）同上（文献5），p274

7）渡辺明良：医療におけるBSC利用の現状と課題，病院 69（2），2010，p105

8）渡辺明良：バランスト・スコアカード（BSC）による経営戦略，看護マネジメント論，日本看護協会出版会，2011，p38