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文献詳細

雑誌文献

病院71巻7号

2012年07月発行

文献概要

特集 病院のセキュリティ

病院における情報管理―情報セキュリティと個人情報保護

著者: 飯田修平1

所属機関: 1公益財団法人 東京都医療保健協会 練馬総合病院

ページ範囲:P.537 - P.540

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■変革の時代における情報管理

 変革の時代,すなわち,急速,大規模かつ予測困難な変化に対応するためには,情報技術を用いて情報を活用すること,すなわち,適切な情報管理をしなければ組織は生き残ることが困難である.適時,的確に情報を選別,収集,分析,評価,判断,意思決定し,最適の行動を採ることが必須である.

 情報管理は,運営主体,規模,地域,機能に拘らず,すべての組織の最重要事項である.個別の対応あるいは形式主義では,適切に情報管理を行うことは困難である.品質管理(Quality Management),安全管理(Safety Management)と同様に,経営者・管理者主導の組織的取り組みが不可欠である.総合的質経営 (Total Quality Management : TQM)の一環として,取り組むべきである1,2)

参考文献

1)飯田修平,永井庸次(編著):医療のTQM七つ道具,日本規格協会,2012
2)飯田修平:情報技術と医療の質向上 病院管理実践の視点から,医療と社会 10(4):51-65,2001
3)飯田修平:医療経営における情報活用 データベースとシンクタンクの重要性,病院経営新事情200号,1999.11
4)飯田修平,永井肇,他(編著):病院情報システム導入の手引き,じほう,2007
5)厚生労働省:医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第4.1版,2009.2
6)経済産業省:情報セキュリティガバナンス導入ガイダンス,2009.6
7)厚生労働省:医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第4.1版に関するQ&A,2009.2
8)飯田修平:医療における個人情報保護法の意味,新医療,2008.10
9)全日本病院協会個人情報保護担当委員会:病院における個人情報保護Q&A─患者・家族・行政・業者への対応─,じほう,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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