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文献概要
特集 病院のセキュリティ
医療ITの中の信頼基盤となる保健医療福祉分野PKI認証局のあり方
著者: 矢野一博1
所属機関: 1日本医師会総合政策研究機構
ページ範囲:P.547 - P.551
文献購入ページに移動 IT化を進めるうえで避けて通れないものがセキュリティの問題である.これは何も医療に特化した問題ではないが,医療分野においては医療・健康情報を取り扱うという点から,特に重要性が高いものとして様々な仕組みの検討や取り組みがなされている.その中の1つとして,わが国において保健医療福祉分野PKI認証局という基盤(Healthcare Public Key Infrastructure:HPKI)が整備され,現在,実際に運用が始まっている.
HPKIとは,平成17(2005)年に厚生労働省が策定した「保健医療福祉分野PKI認証局 証明書ポリシ」という指針に則って運営される,保健医療福祉分野に係る認証局のことを指す.証明書ポリシへの適合性は,同じく厚生労働省が平成18(2006)年に策定した「保健医療福祉分野PKI認証局 証明書ポリシ準拠性審査報告書様式」の準拠性監査で確認されている.また,平成21(2009)年には,新たな運営の指針として「保健医療福祉分野PKI認証局認証用(人)証明書ポリシ」「保健医療福祉分野PKI認証局認証用(組織)証明書ポリシ」が追加されている.現在,この枠組みの中で実際に運用されているのが,日本医師会による「日医認証局」である.
HPKIとは,平成17(2005)年に厚生労働省が策定した「保健医療福祉分野PKI認証局 証明書ポリシ」という指針に則って運営される,保健医療福祉分野に係る認証局のことを指す.証明書ポリシへの適合性は,同じく厚生労働省が平成18(2006)年に策定した「保健医療福祉分野PKI認証局 証明書ポリシ準拠性審査報告書様式」の準拠性監査で確認されている.また,平成21(2009)年には,新たな運営の指針として「保健医療福祉分野PKI認証局認証用(人)証明書ポリシ」「保健医療福祉分野PKI認証局認証用(組織)証明書ポリシ」が追加されている.現在,この枠組みの中で実際に運用されているのが,日本医師会による「日医認証局」である.
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