文献詳細
特集 病院と学生教育―地域で育てる医療人
文献概要
■どんな医師になりたいのか
筆者は医学部卒業前から「どんな医師になりたいのか」「どうすれば優れた医師になることができるのか」という命題について仲間と議論を重ね,医師卒後研修問題に取り組んできた.後に医師法改正に連なる10年にわたる議論の中で,『君はどんな医師になりたいのか』をはじめ3冊の本を出版し,「疾患の種類によらず心身各部の診療の求めに応じ,地域において患者の生命と生活に責任を持ち続ける医師」こそ,最も必要とされていると考え,『主治医』という概念を提唱した1).そして自らそのような医師としての実践を志し,人生で最も困難なEnd of Lifeというステージを支える在宅医療(図1)を中心に据えた地域での開業を決意した.
筆者は医学部卒業前から「どんな医師になりたいのか」「どうすれば優れた医師になることができるのか」という命題について仲間と議論を重ね,医師卒後研修問題に取り組んできた.後に医師法改正に連なる10年にわたる議論の中で,『君はどんな医師になりたいのか』をはじめ3冊の本を出版し,「疾患の種類によらず心身各部の診療の求めに応じ,地域において患者の生命と生活に責任を持ち続ける医師」こそ,最も必要とされていると考え,『主治医』という概念を提唱した1).そして自らそのような医師としての実践を志し,人生で最も困難なEnd of Lifeというステージを支える在宅医療(図1)を中心に据えた地域での開業を決意した.
参考文献
1)川越正平,他:君はどんな医師になりたいのか―「主治医」を目指して,医学書院,2002
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