文献詳細
文献概要
連載 医療ソーシャルワーカーの働きを検証する・73
地域医療連携上の“在宅”の諸相
著者: 和田光徳1
所属機関: 1市立岸和田市民病院 医療相談室
ページ範囲:P.738 - P.742
文献購入ページに移動 地域医療連携は,機能をつなぐ.機能は価値観や情緒を含まないから,それらを含む患者の「生活」はつなげない.だから,機能連携の各局面で使用される“在宅”という言葉も,患者固有の「生活」の視点ではなく,医療機関・支援者目線で意味づけされる.近年推進される「在宅医療」は,「生活支援」を目的とするという.医療機能と生活支援をシンクロさせる医療福祉技能が必要である.本稿では,地域医療連携上の“在宅”の諸相と,患者の生活をつなぎ,関わる者の情緒をつなぐMSWとしての支援を,事例を通して概観する.
参考文献
1)厚生労働省医政局指導課在宅医療推進室:在宅医療・介護あんしん2012,厚生労働省
2)村上須賀子,他(編著):在宅医療ソーシャルワーク,勁草書房,2008
3)Hafford-Letchfield T : Management and Organisations in Social Work, Learning Matters, 2009, p23
掲載誌情報