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文献詳細

雑誌文献

病院72巻10号

2013年10月発行

文献概要

特集 地域包括ケアと病院

地域包括ケアシステムのこれから

著者: 迫井正深1

所属機関: 1厚生労働省老健局老人保健課

ページ範囲:P.770 - P.777

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 諸外国に例をみない高齢化の進展を踏まえ,高齢者の尊厳の保持と自立支援を目的として掲げ,可能な限り住み慣れた地域で,自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることを目指した,地域における包括的な支援やサービス提供の体制・ネットワーク.これが端的に表現した「地域包括ケアシステム」という概念である.

 この地域包括ケアシステムの構築に向けて,国は医療・介護に関連する財政基盤や提供体制整備のための制度づくりに着手し,各地域の自治体,医療介護サービスの提供主体,そして地域住民自身も,それぞれの役割と地域の実情に応じた取り組みの展開が期待されている(図1).進捗のターゲットは,団塊の世代が医療・介護ニーズの高まる75歳以上となる2025年,いわゆる「2025年モデル」である.これらは社会保障制度改革国民会議報告書にも明記されている1)

参考文献

1)厚生労働省:社会保障制度改革国民会議報告書─確かな社会保障を将来世代に伝えるための道筋.pp28-30,2013
2)平成15年6月高齢者介護研究会(厚生労働省老健局長私的研究会)報告書「2015年の高齢者介護─高齢者の尊厳を支えるケアの確立に向けて」.2003
3)平成21年度老人保健健康増進等事業:地域包括ケア研究会報告書.2010
4)平成24年度老人保健健康増進等事業:地域包括ケア研究会報告書.2013
5)前掲書4),p5
6)第46回社会保障審議会介護保険部会(平成25年8月28日開催)参考資料2
7)首相官邸:日本再興戦略─JAPAN is BACK.p67,2013
8)首相官邸:経済財政運営と改革の基本方針─脱デフレ・経済再生.p28,2013
9)内閣府科学技術政策・イノベーション担当:科学技術イノベーション総合戦略─新次元日本創造への挑戦.p23,2013
10)前掲書4),p20
11)第1回介護支援専門員(ケアマネジャー)の資質向上と今後のあり方に関する検討会(平成24年3月28日開催)資料
12)厚生労働省認知症施策検討プロジェクトチーム:今後の認知症施策の方向性について.2012
13)二木立:今後の死亡急増で「死亡場所」はどう変わるか? 日本医事新報 4626:26-27,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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