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特集 診療支援業務の新潮流
病院コンシェルジュの取り組み
著者: 霜山芳子1
所属機関: 1医療法人鉄蕉会 亀田総合病院 カスタマーリレーション室
ページ範囲:P.882 - P.884
文献購入ページに移動入院中あるいは退院後の生活においてその生活の質が問われるようになり,病院も様々な変化と向き合う中,QOL(生活の質)向上のためには医師・看護師・コメディカルの働きだけでなく病院事務の質を向上させることも必要となった.特に大勢の人と接する総合病院において,患者様や来院者からの日常のニーズに応える側面では,通常の医療職員だけで全てカバーすることが難しいため,導入されたのが病院のコンシェルジュである.しかし新しい職種故にまだ役割そのものは一般化されておらず,コンシェルジュと呼ばれる人たちは個々の施設で各々の役割を果たしているのが現状である.
その中で一般に医療コンシェルジュというと外来において患者様からの質問に答えたり,診療に付き添って患者様の負担解消に努めたり,他院からの紹介で来院する患者様の受入調整を行っているスタッフを指す印象があるが,当院ではコンシェルジュは入院患者様や家族,来院者の実質的な生活面をサポートする役割を担っている.上記の医療コンシェルジュとの違いが明確になるように,本稿では当院のようなコンシェルジュ機能を生活コンシェルジュと呼ぶこととする.
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