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文献詳細

雑誌文献

病院72巻11号

2013年11月発行

文献概要

特集 診療支援業務の新潮流

法律家としての病院支援

著者: 越後純子1

所属機関: 1金沢大学附属病院

ページ範囲:P.885 - P.889

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 筆者は,2000年代前半の医療現場に司法が強く介入してきた時代に,医師として日常医療に従事する中で,法律的知識の必要性を感じ,法律を学び始めたが,その過程で,医療現場が法的問題に関していかに無防備であるかを実感した.それと同時に,裁判実務は医学と同様,事例の積み重ねで発展してきたものであるから,それらを正しく理解することで,かなりの範囲でリーガルリスクマネジメント(LRM:法的リスクの管理)が可能であると感じた.

 従来型の弁護士と病院との関わりは,訴訟を中心として,既に発生した病院やそのスタッフが現在抱える問題を法律的視点から対応策の助言を行うことで病院を支援してきた.しかし,事後的な対応に重きを置いている限り,リーガルリスクは十分にコントロールできないことから,医療現場での法的トラブルによる負担も減少しない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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