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連載 アーキテクチャー 第227回
聖マリア病院 地域医療支援棟
著者: 南部谷真1
所属機関: 1岡田新一設計事務所
ページ範囲:P.920 - P.926
文献購入ページに移動聖マリア病院の創設は1948年の井手医院の開院にさかのぼる.その後,1953年に聖マリア病院として本院がスタートした.60年を超える長い歴史の中で,時代の地域医療ニーズを捉えて,「新生児・小児救急医療センター」「循環器・産婦人科救急医療センター」「脳神経広域救急医療センター」など,個性ある独立した(センター化した)診療棟ごとに発展してきた独自の経緯がある.
将来計画についてかねてより当病院の井手義雄理事長より助言を求められていた長澤泰教授(工学院大学副学長)の指導の下,2006年に病院全体の再編計画に着手した.今回の急性期機能を集約した「地域医療支援棟」(以下新棟)の建設は,病院全体を見直し,新たな構成(システムマスタープランに沿った建築計画)へ移行する節目となる.
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