病院72巻12号

2013年12月発行

連載 医療安全のこれから・5

メディカルコーチング―医療コミュニケーションの新たな技法と医療安全

著者： 小野眞史¹²

所属機関： ¹日本医科大学 眼科 ²日本医科大学付属病院 臨床研修センター

ページ範囲：P.976 - P.981

文献概要

コーチングとは

　コーチングの「コーチ」とは古くから英米語で客車や四輪馬車，競技者あるいはチームの指導者という意味で使われ，医療の現場では1950年代よりその名称を用いた報告が散見される．この言葉はわが国においては主にスポーツの領域において一般に広く用いられている．

　1980年代米国では，スポーツに限らず個人あるいは組織の目標（ゴール）達成を効率的に行うために，個人を対象としたパーソナルコーチング，個人あるいは組織，企業を対象としたビジネスコーチングが行われるようになった．また，より広い領域のクライアント（コーチを受ける人）に対しコーチングが行われるようになり，同時にコミュニケーションの技法として体系化され，教育するといった経過が認められた．その後1990年代になり，わが国においてもより広い分野で同様の技法の導入が開始された．

参考文献

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25）US Department of Health&Human Services: Team STEPPS: National Implementation.http://teamstepps.ahrq.gov

26）国際医療リスクマネージメント学会：医療安全教育セミナー2013春季（医療安全管理研修会）─リスクコミュニケーションとコーチングの実習（第5回）─コミュニケーション・エラーを防ぐ能力開発．http://www.iarmm.org/J/RC2013/prog.htm

27）日本医療安全学会：記念講演会──医療安全の現状と課題．2013．http://www.jpscs.org/2013AugSymp/outline.pdf

28）コーチ・エイ：チーム医療を促進させるMCTP（メディカル・コーチ・トレーニング・プログラム）．http://www.coacha.com/mctp/

29）コーチ・エイ：CTP（コーチ・トレーニング・プログラム）とは．http://www.coach.co.jp/

30）CTIジャパンwebサイト．http://www.thecoaches.co.jp