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特集 医療の公益性とは─医療法人制度改革の現状
医療法人制度の現状と今後
著者: 小川貴夫1
所属機関: 1厚生労働省医政局 指導課
ページ範囲:P.117 - P.121
文献購入ページに移動 医療法人制度については,戦後直後の医療機関の整備が不十分であった時代に,私人による医療機関の整備を促進することを目的として,1950年の医療法改正で創設された.これにより医療事業の経営主体が法人格を取得する途を開くことで,資金の集積が容易になり,民間医療機関の経営の困難が緩和されることとなった.その後,幾度かの改正を経て,現在の制度に至っている.中でも2006年の第5次医療法改正が最も大きな改革であったと言える.本稿では,2006年の医療法改正後の医療法人制度を踏まえながら,制度の現状や課題について整理する.
参考文献
1)四病院団体協議会:医療法人の現状と課題に関するアンケート調査報告書,2011http://ajhc.or.jp/siryo/iryouhouzin_ank_20110401.pdf
2)厚生労働省医政局:出資持分のない医療法人への円滑な移行マニュアル,2011http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/igyou/igyoukeiei/dl/houkokusho_shusshi_07.pdf(URL最終確認:2012.12.26)
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