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文献概要
特集 中小病院は生き残れるか
地域医療計画と民間医療機関の果たすべき役割
著者: 長谷川学1
所属機関: 1厚生労働省医政局指導課
ページ範囲:P.184 - P.188
文献購入ページに移動■医療計画とは
わが国の医療体制については,病床の量的整備は相当程度,進んできた反面,地域的な医療資源の偏在や,医療施設間の機能連携が不十分であることが指摘されてきた.1985(昭和60)年に医療法が改正され,医療資源の効率的活用を図りつつ,人口の高齢化,医療技術の進歩,疾病構造の変化に対応した適正な医療を確保するため,各都道府県は医療計画を作成することになった.
医療計画は1986(昭和61)年8月に施行されて以来,5年以内の期間ごとに改定を重ね,全ての都道府県において医療計画の改定が行われている.当初は医療圏の設定と必要病床数の算定が主眼に置かれたが,近年では,適切な医療の確保に加え,医療資源の地域格差の是正及び公平性の確保,医療機能分化と連携の推進,患者の視点の尊重,安全,安心な医療の確保,患者に対する情報の提供と選択の支援等がその目的として打ち出されている(表1).
わが国の医療体制については,病床の量的整備は相当程度,進んできた反面,地域的な医療資源の偏在や,医療施設間の機能連携が不十分であることが指摘されてきた.1985(昭和60)年に医療法が改正され,医療資源の効率的活用を図りつつ,人口の高齢化,医療技術の進歩,疾病構造の変化に対応した適正な医療を確保するため,各都道府県は医療計画を作成することになった.
医療計画は1986(昭和61)年8月に施行されて以来,5年以内の期間ごとに改定を重ね,全ての都道府県において医療計画の改定が行われている.当初は医療圏の設定と必要病床数の算定が主眼に置かれたが,近年では,適切な医療の確保に加え,医療資源の地域格差の是正及び公平性の確保,医療機能分化と連携の推進,患者の視点の尊重,安全,安心な医療の確保,患者に対する情報の提供と選択の支援等がその目的として打ち出されている(表1).
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