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特別記事
広域大災害に対する病院の備え
著者: 河口豊12
所属機関: 1一般社団法人 日本医療福祉建築協会 2滋慶医療科学大学院大学
ページ範囲:P.226 - P.229
文献購入ページに移動 東日本大震災(以下,3.11という)から2年が経った.しかし,復旧・復興は地域によってかなり差が出ている.加えて福島原子力発電所の破壊と放射能汚染が発生し,今まで経験したことがない大震災となった.3.11の特徴の1つである.地域ごと破壊された地域では住民が元に戻れず,人口減少や構成の歪が見られる.
そして近い将来に首都直下型地震,東海地震・東南海地震・南海地震あるいはこれらの3連動地震が確実視されている今日,われわれはできるだけ被害を小さくする減災の考え方で対策を講じなければならない.特に救援・救護の起点の1つとなる病院は大災害に対応する準備が必要である.
そして近い将来に首都直下型地震,東海地震・東南海地震・南海地震あるいはこれらの3連動地震が確実視されている今日,われわれはできるだけ被害を小さくする減災の考え方で対策を講じなければならない.特に救援・救護の起点の1つとなる病院は大災害に対応する準備が必要である.
参考文献
1)日本医療福祉建築協会:医療機関の施設・設備等の耐震度自己評価リスト作成調査報告書,1996.3
2)東京都衛生局:病院の施設・設備自己点検チェックリスト改訂版,2000.3
3)東北地方太平洋沖地震にかかる災害調査(日本医療福祉建築協会課題研究:河口,中山,山下,筧,小林)
4)大規模災害に対応した保健・医療・福祉サービスの構造設備,管理運営体制等に関する研究(厚労省科学研究費2012年,主任研究者:筧淳夫)
5)石井正:石巻災害医療の全記録,講談社,2012.2
6)気仙沼市立病院:東日本大震災活動記録集,今を生きる 共に未来へ,2012.3
7)久志本成樹監修:石巻赤十字病院,気仙沼市立病院,東北大学病院が救った命,アスペクト,2011.9
8)山崎達枝(監):東日本大震災,看護管理者の判断と行動,日総研,2011.10
9)辰濃哲郎&医薬経済編集部:「脇役」たちがつないだ震災医療,医薬経済社,2011.6
10)日本看護協会出版会(編):ルポ,その時看護は ナース発東日本大震災レポート,日本看護協会出版社,2011.9
11)石巻赤十字病院:石巻赤十字病院の100日間,小学館,2011.10
12)建築物の耐震改修の促進に関する法律(耐震改修促進法,平成7年法律第123号)
13)国土交通省告示184号,平成18年1月25日
14)全国被災建築物応急危険度判定協議会(事務局:日本建築防災協会)
15)国土交通省(監),日本建築設備・昇降機センター,日本ELV協会(編):昇降機技術基準の解説,同分冊 昇降機耐震設計・施工指針,2009年版,2009.8
16)日本ELV協会:ELV界185号,2012.1
17)厚生労働省医政局指導課:災害医療等のあり方に関する検討会報告書,2011.10
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