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文献詳細

雑誌文献

病院72巻4号

2013年04月発行

文献概要

特集 リビングウィルを考える

Advance Care Planningへの取り組み

著者: 三浦久幸1

所属機関: 1独立行政法人 国立長寿医療研究センター 在宅連携医療部

ページ範囲:P.286 - P.289

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 超高齢社会となり,要介護高齢者が増えるにつれ,高齢者への胃ろう栄養が問題とされるようになってきた.また,「尊厳死」「自然死」「平穏死」など,延命処置を受けない,あるいは中止までをも含む人生の最期のありようについての著書も多く出版されるようになった.

 今年になって,日本老年医学会では2001年に出した「高齢者の終末期の医療及びケア」に関する立場表明を10年ぶりに改訂し,この中で「年齢による差別に反対する」項目の論拠欄で,何らかの治療が患者本人の尊厳を損なったり苦痛を増大させたりする可能性がある時には,治療の差し控えや治療からの撤退も選択して考慮する必要があるとしている.同学会はさらに「高齢者ケアの意思決定プロセスに関するガイドライン」を承認しているが,このプロセスの中で重要とされるのは,本人の意思確認の問題である.

参考文献

1)Detering KM,et al:The impact of advance care planning on end of life care in elderly patients:randomised controlled trial.BMJ 340:c1345,2010
2)A controlled trial to improve care for seriously ill hospitalized patients. The study to understand prognoses and preferences for outcomes and risks of treatments(SUPPORT). The SUPPORT Principal Investigators. JAMA 274(20):1591-1598,1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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