文献詳細
文献概要
--------------------
書評 事典としての有用性を超えた,読み応えのある書―泉 孝英(編)『日本近現代医学人名事典【1868-2011】』
著者: 猪飼周平1
所属機関: 1一橋大学大学院 社会学研究科
ページ範囲:P.290 - P.290
文献購入ページに移動 本書は,呼吸器内科を専門とする医学者が14年にわたり,明治期以降日本の近代医学・医療の発展に貢献した3762名(物故者)の履歴を調べあげた成果である.評者のように,明治期以降の医業関係誌を参照する機会の多い者にとっては,このように便利かつ確度の高いレファレンスが完成したことは,大変喜ばしいことであり,そのありがたみは今後随所で感じられることになるであろう.編者の長年のご苦労に感謝したい.
とはいえ,本書を単に事典として理解するとすれば,書評の対象とする必要はないかもしれない.そこで以下では,本書を約800ページの読物と解してその意義を考えてみたい.
とはいえ,本書を単に事典として理解するとすれば,書評の対象とする必要はないかもしれない.そこで以下では,本書を約800ページの読物と解してその意義を考えてみたい.
掲載誌情報