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文献詳細

雑誌文献

病院72巻4号

2013年04月発行

文献概要

連載 アンケートが現場を変える―短期集中型業務改善・1【新連載】

新築移転への不安

著者: 阪本研一1

所属機関: 1美濃市立美濃病院

ページ範囲:P.302 - P.304

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■美濃市立美濃病院の再生

 美濃市立美濃病院(以下,当院)は,2003年6月に新築移転した(表).2004年度に開始された新臨床研修医制度の影響もあり,地域の医師不足が徐々に表面化していく中で,当院においても常勤医師数が移転時の15人から2005年には11人まで減員することとなった.特に産科医療については,移転1年後に常勤産婦人科医が欠員となり,撤退を余儀なくされた.

 また,経営面での問題もあった.移転年度に医業収支比率は82.4%,経常収益は4億8000万円の赤字決算となり,新病院は抜本的な経営改革の必要性に迫られたのである(図1,2).さらに2006年度の診療報酬改定は大幅なマイナス改定(全体-3.16%,本体-1.36%)となり,特に自治体病院においては2008年度決算で70.9%の病院が赤字決算となる,大変厳しい経営環境にあった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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