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連載 アーキテクチャー 第220回
心臓血管研究所付属病院
著者: 斎藤俊一郎1
所属機関: 1株式会社 竹中工務店 東京本店 設計部
ページ範囲:P.336 - P.342
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心臓血管研究所付属病院は,第一生命保険株式会社の寄付により1959年に設立された財団法人心臓血管研究所が運営する循環器専門の病院である.既存建物の設備老朽化に伴い,近接した今回の敷地に移転新築が決定された.建て替えの基本方針として,稼働病床数は減らさずに建物規模を大幅に縮小し(延床面積20%減),運営上も無駄をなくして,効率性と機能性を向上させ,さらに患者にとってもスタッフにとっても魅力ある病院とすることが求められた.
敷地は正面側に六本木ヒルズの建物群が並んでいるが,反対側は閑静な住宅街になっていて,建築基準法の日影規制のために,北面・西面で各階セットバックが必要となり,階高も低くおさえなくてはならないという,病院建築にとってはかなり厳しい制約条件があった.これらの条件を克服して,エビデンス(根拠)に基づく計画を推進し,建築主の納得がいくプランを実現させるまで,数多くの打合せを重ねた.
心臓血管研究所付属病院は,第一生命保険株式会社の寄付により1959年に設立された財団法人心臓血管研究所が運営する循環器専門の病院である.既存建物の設備老朽化に伴い,近接した今回の敷地に移転新築が決定された.建て替えの基本方針として,稼働病床数は減らさずに建物規模を大幅に縮小し(延床面積20%減),運営上も無駄をなくして,効率性と機能性を向上させ,さらに患者にとってもスタッフにとっても魅力ある病院とすることが求められた.
敷地は正面側に六本木ヒルズの建物群が並んでいるが,反対側は閑静な住宅街になっていて,建築基準法の日影規制のために,北面・西面で各階セットバックが必要となり,階高も低くおさえなくてはならないという,病院建築にとってはかなり厳しい制約条件があった.これらの条件を克服して,エビデンス(根拠)に基づく計画を推進し,建築主の納得がいくプランを実現させるまで,数多くの打合せを重ねた.
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