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文献概要
特集 これからの看護教育と病院
高度化する看護基礎教育に求められるもの
著者: 小松浩子1
所属機関: 1慶應義塾大学看護医療学部
ページ範囲:P.351 - P.355
文献購入ページに移動■変わりゆく臨地実習
看護基礎教育の特徴の1つは,臨地実習のウエイトが大きいことである.看護学は実践科学と言われているので,実践において〈看護の知と技とアート〉を統合したケアを,患者の個別性を考慮して提供できる基本的実践能力を養うことが大きな目標となる.
しかしながら,実際の臨地実習では,学生が患者の個別的ケアを実践する状況が十分に整えられているとは言い難い.筆者は,これまで30年にわたり実習病院における臨地実習に携わってきたが,ここ数年,臨床現場の著しい変化は,学生の教育に大きな影響をもたらしている.
看護基礎教育の特徴の1つは,臨地実習のウエイトが大きいことである.看護学は実践科学と言われているので,実践において〈看護の知と技とアート〉を統合したケアを,患者の個別性を考慮して提供できる基本的実践能力を養うことが大きな目標となる.
しかしながら,実際の臨地実習では,学生が患者の個別的ケアを実践する状況が十分に整えられているとは言い難い.筆者は,これまで30年にわたり実習病院における臨地実習に携わってきたが,ここ数年,臨床現場の著しい変化は,学生の教育に大きな影響をもたらしている.
参考文献
1)Higgs J, Jones MA:Clinical reasoning in the health professions. In: Higgs J, Jones MA (eds):Clinical reasoning in the health professions.2nd ed, Butterworth-Heinemann, Boston, 2000, pp3-14
2)Agarwal R, et al : Quantifying the economic impact of communication inefficiencies in U.S. hospitals. J Healthc Manag 55(4): 265-282, 2010
3)Alvarez G, Coiera E: Interdisciplinary communication : an uncharted source of medical error? J Crit Care 21(3) : 236-242, 2006
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