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特別記事
災害に強い病院とは
著者: 小林直樹12
所属機関: 1鹿島建設株式会社 建築設計本部 日本医療福祉設備協会 2病院設備の災害対策ガイド作成ワーキンググループ
ページ範囲:P.474 - P.478
文献購入ページに移動災害拠点病院は災害時の医療の拠点となるため建物の耐震化や備蓄,設備の信頼性も高いものが求められている.例えば,東日本大震災の発生後開催された厚生労働省の審議会『災害医療等のあり方に関する検討会』において災害拠点病院の要件について審議されており,そこでは非常用発電機の用量は通常時の60%程度,運転するための燃料備蓄量は3日分程度確保しておくことが必要であるとされている.では,災害拠点病院の指定を受けていない残りの97%余りの医療施設では,災害対策として何をどこまで備えておけばよいのだろうか.特に中小規模の医療施設では行政からの援助も十分ではなく,ほとんど自助努力で対応せざるをえない状況にある.
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