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文献詳細

雑誌文献

病院72巻6号

2013年06月発行

文献概要

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書評 自らの体験を通して症状や問題点を時系列で解説―関 啓子(著)『「話せない」と言えるまで─言語聴覚士を襲った高次脳機能障害』 フリーアクセス

著者: 前島伸一郎1

所属機関: 1藤田保健衛生大学

ページ範囲:P.491 - P.491

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 本書の著者である関啓子氏はわが国を代表する高次脳機能研究の第一人者であり,言語聴覚療法のエキスパートでもある.これまで30年近く,この領域のトップランナーとして臨床・研究・教育活動に従事してこられた.

 その関氏が,自らが被った脳梗塞による症候を分析して解説を加えるとともに,発症から社会復帰に至るまでのリハビリテーションの始終を記録した本書を刊行された.本書の最大の特徴は,脳卒中を罹患した患者が勉強して書いたものではなく,脳損傷による高次脳機能障害の専門家が,自らの症候を主観的に捉えて分析し書かれたところにあり,たぐいまれなるわが国で唯一の書物といえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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