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書評 自らの体験を通して症状や問題点を時系列で解説―関 啓子(著)『「話せない」と言えるまで─言語聴覚士を襲った高次脳機能障害』 フリーアクセス
著者: 前島伸一郎1
所属機関: 1藤田保健衛生大学
ページ範囲:P.491 - P.491
文献購入ページに移動その関氏が,自らが被った脳梗塞による症候を分析して解説を加えるとともに,発症から社会復帰に至るまでのリハビリテーションの始終を記録した本書を刊行された.本書の最大の特徴は,脳卒中を罹患した患者が勉強して書いたものではなく,脳損傷による高次脳機能障害の専門家が,自らの症候を主観的に捉えて分析し書かれたところにあり,たぐいまれなるわが国で唯一の書物といえる.
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