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文献詳細

雑誌文献

病院72巻8号

2013年08月発行

文献概要

特集 なぜ今,医療基本法なのか

医療基本法はどうあるべきか

著者: 前田哲兵12

所属機関: 1きのした法律事務所 2医療政策実践コミュニティー(H-PAC)医療基本法制定チーム

ページ範囲:P.612 - P.617

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■H-PACとは

 筆者は,医療政策実践コミュニティー(Health Policy Action Community,略称H-PAC)に参加し,医療基本法要綱案の策定,その後の制定活動などに携わっている.

 H-PACとは,東京大学公共政策大学院「医療政策教育・研究ユニット」における自主的社会活動であり,「医療を動かす」をミッションとして掲げ,医療政策に関する研究・提言を行い,実社会において当該提言を実践していくことを目的とした団体である.その特色は,メンバーの多様性にある.すなわち,H-PACでは,患者・市民,医療提供者,政策立案者,メディアの4つの立場から,医療政策分野において様々な活動を展開している社会人らが集まり,共に研究・提言を行っていくことを旨としている.われわれ医療基本法制定チームも例外ではなく,総勢17人のメンバーは,患者,医師,看護師,行政機関の職員,政治家,新聞記者,法律家などによって構成されている.

参考文献

1)日本医事法学会(編):年報医事法学,第26号,p13,2011.8
2)塩野宏:基本法について,日本学士院紀要 63(1),6,8,2008
3)環境省総合環境政策局総務課:環境基本法の解説(改訂版),株式会社ぎょうせい,pp66-67,2002.10
4)島崎謙治:日本の医療 制度と政策,東京大学出版会,p304,2011.4
5)最高裁平成12年2月29日第三小法廷判決・民集54巻2号582頁
6)日本医師会医事法関係検討委員会:『医療基本法』の制定に向けた具体的提言,2012.3
7)患者の権利法をつくる会:医療基本法要綱案,2012.11
8)患者の声を医療政策に反映させるあり方協議会,患者の権利法をつくる会,H-PAC医療基本法制定チーム:医療基本法共同骨子,2012.4
9)H-PAC医療基本法制定チーム:医療基本法要綱案,2012.3
10)山口悟:実践医療法─医療の法システム,株式会社信山社,p7,2012.2
11)芝池義一:行政法総論講義 第4版,株式会社有斐閣,2001.12
12)内閣府:平成24年度版高齢社会白書.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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