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特集 なぜ今,医療基本法なのか
「医療基本法」の制定に向けて―日本医師会の検討経緯
著者: 今村定臣1
所属機関: 1日本医師会
ページ範囲:P.628 - P.631
文献購入ページに移動 昨今,医療をとりまく状況がますます複雑化するなかで,医療提供者と患者の関係も,少なからずその影響を受け,数々の問題が指摘されるようになった.言うまでもなく,医療は医師・医療提供者と患者の信頼関係に基づいて営まれるものであり,両者の関係を如何に良好に保ち,発展させていくかは,医療全体の命運を決すると言っても過言ではない.
日本医師会は,医療専門職能団体として,会内に50あまりの検討委員会を設置し,全国から選出された委員が,それぞれの問題について審議を重ね,その結果を報告書としてまとめている.医事法関係検討委員会は,そうした委員会の1つとして永年活動を続けており,2012年3月には,「『医療基本法』の制定に向けた具体的提言」と題する報告書を日本医師会長に提出した.この報告書は,医事法関係検討委員会が,医療提供者と患者の間に内在する諸問題について議論し,信頼関係の再構築に向けて模索を重ねた結果,医療の理念を規定した医療基本法(仮称)という法律を制定すべきという結論に帰着した内容を提言としてまとめたものである.
日本医師会は,医療専門職能団体として,会内に50あまりの検討委員会を設置し,全国から選出された委員が,それぞれの問題について審議を重ね,その結果を報告書としてまとめている.医事法関係検討委員会は,そうした委員会の1つとして永年活動を続けており,2012年3月には,「『医療基本法』の制定に向けた具体的提言」と題する報告書を日本医師会長に提出した.この報告書は,医事法関係検討委員会が,医療提供者と患者の間に内在する諸問題について議論し,信頼関係の再構築に向けて模索を重ねた結果,医療の理念を規定した医療基本法(仮称)という法律を制定すべきという結論に帰着した内容を提言としてまとめたものである.
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