病院72巻8号

2013年08月発行

特集 なぜ今，医療基本法なのか

「医療基本法」制定に向けて―医療基本法案（全日病版）提案の経緯

著者： 飯田修平¹²³

所属機関： ¹公益財団法人東京都医療保健協会 医療の質向上研究所 ²練馬総合病院 ³公益社団法人全日本病院協会

ページ範囲：P.632 - P.635

　特集「なぜ今，医療基本法なのか」が企画されたことは，“医療基本法制定の是非”の検討が，社会の要請であると解釈すれば，喜ばしい．しかし，もっと前から，医療界を挙げて検討し，提言すべきであったと考える．

　筆者は，1991年の院長就任以来，医療のあり方，医療制度のあり方，病院のあり方を検討し^1～2），2000年ころから，医療基本法を制定すべきであるとして，全日本病院協会（全日病）で議論^3～5）し，書籍でも提言した^1，4）．筆者の個人的見解を含めて，全日病の議論の経緯を紹介する．

参考文献

1）飯田修平：病院早わかり読本 第4版．医学書院，2011

2）飯田修平：医療のTQMハンドブック 運用・実践編─質重視の病院経営の実践．日本規格協会，2012

3）全日本病院協会 中小病院のあり方に関するプロジェクト委員会：中小病院のあり方に関するプロジェクト委員会報告書．1998

4）全日本病院協会 あり方委員会：病院のあり方報告書 2002年版．2002

5）全日本病院協会 あり方委員会：病院のあり方報告書 2004年版．2004