文献詳細
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書評 保護室の実態と役割―三宅 薫(著)『行って見て聞いた 精神科病院の保護室』 フリーアクセス
著者: 中山茂樹1
所属機関: 1千葉大学大学院工学研究科
ページ範囲:P.724 - P.724
文献概要
著者は「保護室を治療・看護に積極的に生かす」とし,保護室は治療・看護のための空間であることを主張しておられる.また,巻末にある中井久夫神戸大学名誉教授のコメントにも「精神病院は最大の治療用具である」というエスキロールの言葉が引用されており,医療・看護の領域から,建築空間を単なる器ではなく,治療に直結するものであることをご指摘いただき,建築に身を置くものとして,その重みを深く受け止めた.
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