文献詳細
文献概要
特集 2025年に求められる病院経営のプロ
大学病院のミッションと経営,人材
著者: 松尾清一1
所属機関: 1名古屋大学
ページ範囲:P.124 - P.128
文献購入ページに移動 わが国は世界でも例を見ない超高齢社会にいち早く突入し,高齢化は今後も一層進むと予測されている.2025年には団塊の世代が75歳に達し,高齢化の進行は医療費を含む社会保障費の増大をもたらす.2025年問題というのはこのようなわが国の極めて厳しい将来予測を背景として大きく取り上げられてきた.本稿では,このような局面にあたり,大学病院がどのようなビジョンを掲げて課題解決に資するのか,それを支える人材はいったい誰なのかを考察したい.筆者は2007年から2013年までの6年間名古屋大学医学部附属病院長を務め,その間国立大学附属病院長会議においてグランドデザイン作成の取りまとめの経験をしたので,主に国立大学病院の視点から稿を進めることとする.
参考文献
1)国立大学附属病院長会議常置委員会編:国立大学附属病院のあるべき姿を求めて─その課題と展望,2012http://www.univ-hosp.net/guide_future_medical.pdf
2)国立大学附属病院長会議常置委員会編:国立大学附属病院長会議将来像実現化行動計画2013,2013http://www.univ-hosp.net/guide_future_actplan2013.pdf
3)国立大学附属病院長会議常置委員会編:平成24年度医療安全・質向上のための相互チェック報告書,2013http://www.univ-hosp.net/guide_sougocheck/01.pdf
4)国公立大学附属病院感染対策協議会編:病院感染対策ガイドライン改訂版,2012http://kansen.med.nagoya-u.ac.jp/general/gl2/gl2.html
5)国立大学附属病院長会議常置委員会編:国立大学附属病院の主体的取り組みに関する評価指標のまとめ─より質の高い大学病院を目指して,2009http://www.univ-hosp.net/guide_cat_08_2.pdf
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