文献詳細
文献概要
特別記事
ヨーロッパの医療福祉建築の動向―ロンドン・シュトゥットガルト・パリ視察より
著者: 山下哲郎1
所属機関: 1工学院大学建築学部建築学科
ページ範囲:P.388 - P.394
文献購入ページに移動 本稿では,一般社団法人 日本医療福祉建築協会が隔年で実施している,海外医療福祉建築研修について,その2013年の視察概要を報告する.視察は,2013年10月3日(木)から10月13日(日)の11日間で実施し,英ロンドン・独シュトゥットガルト・仏パリの3都市を訪問した.
それぞれの国の医療制度についての詳細には立ち入らないが,英国が税による国営医療,独国・仏国がともにわが国同様の医療保険による運営である.また,わが国と比較したそれぞれの国・都市の概要は,表1,2に示すとおりである.
今回訪問した施設のうち,本稿では主に下記の6施設について写真を交えて紹介する.
①Central Middlesex Hospital
②Schwarzwald-Baar Klinikum
③Diakonie-Klinikum Stuttgaart
④Rems-Murr-Kliniken
⑤Zollernalb Klinikum
⑥Centre Hospitalier François Quesnay
推論の域を出るものではないが,ここでは時間軸を設定する形で,視察先の病院建築について,いくつかの論点に絞って概観してみたい.なお,以下に本文中で挙げる病院名は,写真の施設概要に示した番号とともに簡略化して表記している.また,今回訪問した他の施設については,文中に(※)を付して挙げている.
それぞれの国の医療制度についての詳細には立ち入らないが,英国が税による国営医療,独国・仏国がともにわが国同様の医療保険による運営である.また,わが国と比較したそれぞれの国・都市の概要は,表1,2に示すとおりである.
今回訪問した施設のうち,本稿では主に下記の6施設について写真を交えて紹介する.
①Central Middlesex Hospital
②Schwarzwald-Baar Klinikum
③Diakonie-Klinikum Stuttgaart
④Rems-Murr-Kliniken
⑤Zollernalb Klinikum
⑥Centre Hospitalier François Quesnay
推論の域を出るものではないが,ここでは時間軸を設定する形で,視察先の病院建築について,いくつかの論点に絞って概観してみたい.なお,以下に本文中で挙げる病院名は,写真の施設概要に示した番号とともに簡略化して表記している.また,今回訪問した他の施設については,文中に(※)を付して挙げている.
参考文献
1)松山幸弘,河野圭子:医療改革と統合ヘルスケアネットワーク.東洋経済新報社,2005
2)長澤泰:ナフィールド財団による病院研究とその影響-英国医療施設研究(3).病院管理研究所 研究報告シリーズNo.8101,1981
3)西村幸夫:都市保全計画.東京大学出版会,2004
4)岸田省吾:大学の空間─その変容に見る持続する原理─.東京大学工学部建築計画室建築学科岸田研究室:大学の空間 ヨーロッパとアメリカの大学23例と東京大学本郷キャンパス再開発.SD別冊28,pp 006-014,鹿島出版会,1996
5)パスカル・ディビ(著),松浪未知世(訳):寝室の文化史.青土社,1989
掲載誌情報