文献詳細
文献概要
特集 ITの活用とこれからの医療 【事例】韓国における医療情報の活用
韓国の医療情報化と政策への利活用
著者: 廉宗淳1
所属機関: 1イーコーポレーションドットジェーピー株式会社
ページ範囲:P.464 - P.469
文献購入ページに移動 最近の目まぐるしい情報技術の発展は,情報技術の利活用による業務処理の効率化の観点を超え,既存の産業そのものの姿を変える「IT融合」時代をもたらしている.われわれの生活に近いものをいえば携帯電話とコンピュータの結合によりスマートフォンが出現したというようなものであろう.2つの製品が融合して全く違う製品になっているという観点から,IT融合がもたらした発明品といえよう.特に医療部門の情報化は医療そのものの使命を治療中心から健康管理や予防医療などに拡大させ,医療は健康寿命を高める高付加価値産業として未来を切り開く有望な産業になりつつある.
韓国は2000年頃から世界的な電子政府ブームの流れに合わせて,精力的に国家情報化を推進し,2012年国連電子政府ランキング1)では世界1位になるなど,各部門別に大きな成果を上げている.韓国ITの発展段階と望ましい進化方向(表1)を見ていると,国政全般において,ITは単純な生産性向上のためのツールとして使われる時代からあらゆる分野を革命的に変える重要なプラットフォームとして使われ始めたことがわかる.
韓国は2000年頃から世界的な電子政府ブームの流れに合わせて,精力的に国家情報化を推進し,2012年国連電子政府ランキング1)では世界1位になるなど,各部門別に大きな成果を上げている.韓国ITの発展段階と望ましい進化方向(表1)を見ていると,国政全般において,ITは単純な生産性向上のためのツールとして使われる時代からあらゆる分野を革命的に変える重要なプラットフォームとして使われ始めたことがわかる.
掲載誌情報