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連載 世界病院史探訪・17
近代的病院の始まり,ウィーンのアルゲマイネス・クランケンハウス
著者: 石田純郎1
所属機関: 1医療法人慈生会 介護老人保健施設くつろぎ苑
ページ範囲:P.595 - P.596
文献購入ページに移動 マリア・テレジアの息子で,マリー・アントワネットの兄ヨーゼフⅡ世(Joseph Ⅱ,1741-1790)は,1765年から1790年まで神聖ローマ皇帝を務めた.ウィーンに1784年に最初の近代的病院と言われるアルゲマイネス・クランケンハウス(Allgemeines Krankenhaus, 略称AKH)を,1785年にヨセフィーヌム(Josephinum)の愛称を持つウィーン陸軍病院を創設した.どちらも建物は現存し,構内の散策ができる.現役のウィーン大学病院であるAKHと1784年に創設された旧来のAKH,ヨセフィーヌムとの位置関係の地図を右に示す.
地下鉄6号線(U6)のMichelbeuern-allgemaines Krankenhaus駅で下車すると,現役の巨大なAKH本館が目前に聳えている.その南部,東部の建物は19世紀の建造物で,産褥熱の原因を突き止めたゼンメルヴァイス(I.P. Semmelweis,1818-1865)の顔と新生児を抱く母親のレリーフを描いた碑が東部の庭に建つ.
地下鉄6号線(U6)のMichelbeuern-allgemaines Krankenhaus駅で下車すると,現役の巨大なAKH本館が目前に聳えている.その南部,東部の建物は19世紀の建造物で,産褥熱の原因を突き止めたゼンメルヴァイス(I.P. Semmelweis,1818-1865)の顔と新生児を抱く母親のレリーフを描いた碑が東部の庭に建つ.
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