文献詳細
文献概要
特集 地域包括ケア病棟は医療を変えるか
都市部の中小民間病院の立場から地域包括ケア病棟を考える
著者: 猪口雄二1
所属機関: 1医療法人財団寿康会
ページ範囲:P.34 - P.38
文献購入ページに移動●「地域包括ケア病床」に先立って全日本病院協会が提唱した「地域一般病棟」および四病院団体協議会が提言した「地域医療・介護支援病院」の考え方があった.
●高齢化が深刻となる都市部における中小民間病院には,急性期後のリハビリテーションを中心とした在宅復帰支援,病状増悪期に対応できる在宅療養支援が可能な“Community Hospital”としての役割が求められる.
●地域包括ケア病棟(病室)は診療報酬上定額方式にしておくと,回復期リハビリテーション病棟の機能と同等になってしまいかねないため,急性期部分の評価により設立趣旨に沿う機能を持たせる必要がある.
●高齢化が深刻となる都市部における中小民間病院には,急性期後のリハビリテーションを中心とした在宅復帰支援,病状増悪期に対応できる在宅療養支援が可能な“Community Hospital”としての役割が求められる.
●地域包括ケア病棟(病室)は診療報酬上定額方式にしておくと,回復期リハビリテーション病棟の機能と同等になってしまいかねないため,急性期部分の評価により設立趣旨に沿う機能を持たせる必要がある.
参考文献
1)全日本病院協会:病院のあり方に関する報告書,2011
2)日本医師会,四病院団体協議会:医療提供体制のあり方─日本医師会・四病院団体協議会合同提言,2013
3)四病院団体協議会:医療提供体制のあり方〜地域包括ケアシステム構築に向けて〜四病院団体協議会 追加提言,2013
4)猪口雄二:都市部(特に東京)における病院医療の課題─地域包括ケアを支援する病院のあり方を中心に.病院 73(1):30-36, 1014
掲載誌情報