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文献詳細

雑誌文献

病院74巻3号

2015年03月発行

文献概要

特集 地域医療構想─来たるべき大変革の特効薬たりえるか

行政計画としての地域医療構想(ビジョン)—地方分権がどう影響するか

著者: 伊関友伸1

所属機関: 1城西大学経営学部マネジメント総合学科

ページ範囲:P.187 - P.191

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●厚生労働省は,地域医療ビジョン策定に当たって「ガイドライン」を示すが,地元医師会や各医療機関と直接に接する都道府県と利害対立(意見相違)が起きる可能性がある.
●医療計画の策定は都道府県の自治事務であり,国の通知は「技術的な助言」に過ぎない.法令等の解釈運用権は自治体側にも与えられている.
●ビジョン策定についての国の関与には限界がある.計画策定に関してデータを基にした医療関係者,保険者その他の関係者のいわゆる「協議の場」が重要となる.

参考文献

1)横川正平:地方分権と医療・福祉計画の変容─地方自治体の自律的政策執行が医療・福祉政策に影響を及ぼす.pp150-154,創成社,2014.
2)地方分権推進委員会:中間報告─分権型社会の創造.1996
3)西尾勝:地方分権改革.pp67-68,東京大学出版会,2007
4)松本英明:地方自治法の概要.pp41-42,学用書房,2005
5)伊関友伸:自治体病院の歴史─住民医療の歩みとこれから.pp217-220,三輪書店,2014
6)藤田武夫:現代地方財政史中巻─高度成長と地方財政の再編成.p11,日本評論社,1978
7)市川喜崇:日本の中央-地方関係─現代型集権体制の起原と福祉国家.pp216-217,法律文化社,2012
8)前掲書7).p217
9)鏡諭(編),介護保険原点の会(著):総括・介護保険の10年.公人の友社,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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