病院74巻4号

2015年04月発行

特集 在宅医療を支える病院

病院として在宅での看取りを支える

著者： 西山雅則¹ 織田正道¹

所属機関： ¹特定医療法人祐愛会織田病院

ページ範囲：P.272 - P.276

●診療から介護まで自己完結できる総合ヘルスケアシステムを構築し，在宅における看取りを支える中で，開業医の負担の大きさなど，在宅医療・在宅看取りの課題が明らかになった．
●そこで，病床の回転や退院支援に積極的に取り組んで空床を確保し，受け入れ態勢や訪問看護ステーションでバックアップするなど，開業医のフォローに取り組んできた．
●在宅での看取りには在宅医療の提供はもちろんのこと，家族の負担を減らし，「安心」して療養できる環境づくりが重要な要素である．

参考文献

1）厚生労働省人口動態調査．2013

2）国立社会保障・人口問題研究所：人口統計資料集2006年度版，2006

3）東京大学高齢社会総合研究機構編：地域包括ケアのすすめ123-143，東京大学出版会，2014

4）田代孝雄：21世紀の医療連携.日在医会誌 6（2），23-28，2005

5）江口富士子，他：外来リエゾンナースによる継続看護の推進．継続看護時代の外来看護 19（2），128-135，2014

6）久本由香，他：リエゾンナースの病棟配置による退院支援推進に向けて．地域連携入退院支援 7（5），58-63，2014

7）中央社会保険医療協議会総会（第185回）資料（総-6-2），2011

8）小笠原文雄：介護力が在宅医療の鍵.医学の歩み 239（5），524-530，2011