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文献詳細

雑誌文献

病院74巻4号

2015年04月発行

文献概要

連載 医療の可視化と病院経営・4

医療介護の総合的データベースの開発と運用

著者: 松田晋哉1

所属機関: 1産業医科大学医学部公衆衛生学教室

ページ範囲:P.287 - P.292

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■医療介護ニーズへの予見的対応
 社会の高齢化の進行は後期高齢者の増大を意味する.後期高齢者の場合,ケアニーズは複合的であり,医療・介護の両面から総合的に考える必要がある.高度高齢化の進行は現在療養病床で入院加療を受けている状態像の高齢者数を増大させるが,財政的な制約および2040年以降における団塊世代の人口減少を考えれば,療養病床数を増やすという選択肢はとりにくい.この問題に対応するためには医療ニーズの高い高齢者に対応した在宅ケアの整備を行っていくしかない.具体的には地域包括ケアの整備である.
 厚生労働省は地域包括ケアの実現を今後10年間の最も重要な政策課題として位置づけている.その実現のためには,医療ニーズ・介護ニーズの高い高齢者が,できる限り在宅で生活することを支えるサービス提供体制が必要となる.

参考文献

1)松田晋哉: 地域における看護と看護補助の協同.病院 73(4):281-286,2014
2)松田晋哉:健康づくり推進のための総合データベース構築の必要性.社会保険旬報 2256:18-24,2005
3)藤森研司,中島稔博,松田晋哉:電子レセプトのデータベース化と活用.社会保険旬報 2399:10-14,2009
4)松田晋哉,藤森研司:医療保険・介護保険レセプトと特定健診データの連結分析システムの開発.社会保険旬報 2435:22-28,2010
5)松田晋哉:平成25年度厚生労働科学研究補助金(長寿科学総合研究事業)「介護予防を推進する地域づくりを戦略的に進めるための研究(H25-長寿-一般-006:研究代表者・松田晋哉)」報告書.2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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